トラリピを始める時、最初にぶつかるハードルが「トラリピ注文設定」。
最初は、利益を出している人のトラリピ設定をマネするでもいいのですが、戦略内容を理解していないと、相場状況に異変などが起きた時の対応や、メンテナンスが自身で行えません。
なので、トラリピ設定の運用方針や戦略は、しっかりと理解しておきましょう。
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トラリピを詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください
トラリピ設定の基本方針
- 運用方法を決める
- レンジ相場になっている通貨ペアを選ぶ
- リスクヘッジ
- スワップ
この4つの基本方針を固めて、運用資金やリスクとリターンを考慮しながらトラリピ設定を行うというのが手順となります。
運用方法を決める
まず、大きく分けるとトラリピの運用方法は2つとなります。
- 狭いレンジで短期運用:上級者向け
- 広いレンジで長期運用:すべての人
①狭いレンジで短期運用は、「短期間でガツンと利益を出す方法」(リスクが高いため再現性が低い)
②広いレンジで長期運用は、「コツコツ利益を積み重ねる運用方法」(リスク調整が比較的容易にできるため再現性が高い)
私もそうですがトラリピで資産運用されている方の多くは②広いレンジで長期運用をしています。
ですので、この記事で解説するトラリピ設定の作り方は「②広いレンジで長期運用」となります。
通貨ペアの選び方
通貨ペアは、レンジ相場になっているものを選ぶ。
トラリピはレンジ相場に適した売買戦略であるため、トラリピで運用する通貨ペアは、長期的に見てレンジ相場になっている通貨ペアを選ぶことが非常に重要となります。
下図は、トラリピでよく取引されている通貨ペアの中から選んだものです。
中でも右上の「豪ドル/円」はキレイなレンジ相場といえますが、値幅が大きいのにも注目してください。
値幅が大きいと、必要資金も多くなります。
初心者や少額で始めたい人には、ボラティリティ(価格変動率:値幅)の小さいものがオススメです。
下図は、通貨ペアごとの必要資金を比較するために「極小〜大」までクラス分けしたものになります。
円が絡まない通貨ペアは、表示が円ではないため、比較がややこしいかと思いますが、pips数で比較すると理解しやすいです。
※ 但し、厳密には、対円通貨は「100pips=1円」ですが、対円以外の通貨は「100pips=1円」でないことはご理解ください。
比較してみると、やはり「豪ドル/NZドル」が、トラリピで最も人気があるのが頷けます。
他の通貨ペアと比べて、必要資金が少額ですみ、レンジの上下限で何度も反発していることが見て取れるため、利益が出やすいだろうことも想像できます。
過去最大のショック相場を参考にリスクヘッジ
過去20年間の最大のショック相場といえば「リーマンショック」です。
このリーマンショック相場を参考に、未来のショック相場(暴落)に備えるというのが、私のリスクヘッジの基準となります。
ロスカットレートを、このリーマンショック時につけた最安値より下(買いの場合)になるよう、トラリピ設定を考えていきます。
また、暴落時(ショック相場)では、激しく相場が乱高下するため、非常に多くの利益が見込めます。
最近でいえば「コロナショック」がありましたが、このコロナショック相場で口座残高が一気に拡大したという人も多くいます。
なので、ショック相場を乗り切る、またはショック相場(ボーナスステージ)で一気に稼ぐことができる設定にすることが非常に重要となります。
スワップを考慮する
まず、「スワップ」を簡単に説明すると、通貨ペア間(2国間)の金利差のことをいいます。
原則では、金利の高い通貨を買うとスワップを受け取れ、逆に、金利の高い通貨を売るとスワップを支払う仕組みとなります。
※ スワップは各国の金利情勢(政策金利)等の変化により、「受取り」から「支払い」に転じることもあります。
トラリピは長期運用が基本となりますので、トラリピとマイナススワップは相性が悪い。
そのため、取引する通貨ペアを選ぶ際、スワップも考慮しましょう。
一般的に、日本の政策金利は低いため、対円通貨(◯◯/JPY)の買いポジションのスワップがマイナススワップになることはありません。※ 2022年中旬までは、EUR/JPY(ユーロ/円)のみマイナススワップでした。
トラリピ資産運用表を活用する
上記で解説しました、「トラリピ設定の基本方針」を基に戦略を立て、「トラリピ資産運用表」でシミュレーションを行い、検証していくというのが一連の流れとなります。
トラリピ運用試算表で、シミュレーションを行う最大の目的は「ロスカットレート」や「必要資金」を確認することです。
このロスカットレートや必要資金を確認しながら、ハイリスクやローリスク過ぎな設定にならないように調整を行うのがセオリーとなります。
※ ローリスク過ぎな設定の場合、資金効率(収益率)が悪くなるためです。
トラリピ運用試算表を活用し、徹底したリスクや資金管理を行いましょう。
トラリピ運用試算表の使い方についてはこちらの記事をご覧ください。
まとめ
- 運用方法は「広いレンジで長期運用」
- 通貨ペアは「レンジ相場になっているものを選ぶ。また、ボラティリティ(値幅)にも注目する」
- リスクヘッジは「リーマンショック相場につけた最安値(最高値)を参考に考える」
- スワップは「なるべくマイナススワップになる取引を避ける」
- トラリピ運用試算表でシミュレーションを行う
トラリピは正しく設定さえできれば、FX初心者でもコツコツと利益を積み重ねることが可能です。
トラリピは長期運用がセオリーですので、時間を味方につけることも重要です。
この記事の内容が少しでも理解でき、興味を持ったのであれば、ひとまず口座開設を行い、トラリピの操作に慣れながら勉強するのが効率がいいのでオススメです。
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